2017年5月5日金曜日

漢方薬

長らく漢方薬のお世話になっています。
この薬、一般的にはあまり知られていません。正確には、漢方薬というのは知られているけれど、どんなものなのかは多くの人が知らないのです。

漢方の場合、西洋の薬に比べて効き目が穏やかだとか、体に優しいと言う表現を時々目にします。要するに自然のものだから、そうなんだろう?と決めているような感じに思います。


実際に飲んでみた感想としては、それほど効き目が弱いわけでもなく、また、状況により直ぐに効くと感じます。
私は長らく飲んでいるので、その期間中はあまり効き目を理解しません。それが当たり前になると、効いているのか分からなくなるからです。

数年来服用していても、切れ目無しではないです。
始めた直後などには、強烈な作用を感じた記憶があります。一方、飲み続けると、その状態が当たり前になるので、何も感じないような気持ちになります。

また、副作用もあります。
強い副作用を感じたことはないものの、明らかに体に負荷がかかっていると感じることがありました。だから、病的な症状が軽くなってきたときに時々休止をしています。すると、一時的に負荷が取れて楽になることもありました。


漢方の場合は自然の物を乾燥させるなどして、素材となります。それらを組み合わせたものが薬として処方され、水と一緒に過熱して抽出すれば完成です。
私が使っている薬は、沸騰・抽出時間は30分ほど掛かります。その間、ずっと火にかけておくので、タイマーを使って火力も少し気にして作ります。


西洋医学の薬は、病気に対して原因を追究した上で、それを解決・回避するアプローチを取ります。頭が痛い場合は、痛みの原因や神経を穏やかにする化学的な処方となるわけです。

一方、漢方の場合は全く逆で、体全体のバランスを見ながら症状により処方が変わります。長年かけて生まれてきた対処法で、症状を観察しつつどんな処方が効果を導くかを蓄積してた独特の医学です。

少し難しい言葉で言うと、帰納法によるアプローチなのでしょう。


日本では西洋礼賛で、古くからのものは封印されたり消去されてしまいました。その心算はなくても、皆の心は西ですね。だから、漢方などと言っても、イメージでしかありません。また、怪しげな木の根っことか、煎じ薬の絵図が関の山。

服用している身としては、どっちが絶対とは思いません。
一般的には西洋医学的な治療で対応し、どうしようもないと東洋系の漢方とか鍼灸が登場するという流れでしょうか。恐らく大抵の人は、そうなりますね。

効き目はありますし、その選択肢も悪くないです。
でも、大抵悪くしてからの駆け込みとなれば、残念な結果になる可能性もあります。







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