2017年6月10日土曜日

仕事の話 模型と撮影など

昔話も交えつつ適当に、徒然に。


昔、彼是数十年前、模型を作って遊んでいました。
具体的には、プラモデルの飛行機や戦車、艦船などです。

当時はまだプラモデルの市場は元気で、子供たちの多くは必ず手にしていたと思います。そして、私の場合に限っては子供を通り越しても遊んでいた部類と言えます。


当時は雑誌や、タミヤのチラシなども良く見ていました。
雑誌関係は貧乏で買えないとか、書店にあまり置いていないなどという事情もありましたけど、未だにモデルグラフィクスという模型雑誌の創刊号は持っていたりします。
それから、当時買った資料本なども未だに持っています。


その後、学生(高校、大学)になり模型からは遠ざかりました。
丁度その頃は写真に嵌っておりましたね。モノクロフィルムの30フィートを買ってきて、自分で詰め替えたり、現像やプリントも一通り。

大学卒業後は、サークルでの写真活動もありました。
数年来、渋谷等で合同展をやってみたり、あちこち出かけて撮影などに明け暮れた気がします。


さらに時間が経過して現在です。
今は、模型も写真も平行で動いています。どちらも仕事ですが、趣味の要素も含めて混在しつつ、何とかやっているような感じというのが正しいでしょう。

元々趣味だったものを仕事にすると苦痛が伴います。
楽しいからアクションしていた内容を、時間で縛ります。やりたくない内容も強制されます。本当に楽しみたいだけなら、聖域は汚さないほうが良いと思うのです。

実務の話しに少々触れてみます。
アクションとして、物を組み立てたり塗装などを行っています。そして、その後撮影して、パッケージやWEB等に活用するという感じです。
パッケージ等は制作指揮もありますので、全体的なプロデュース案件となってます。
また、年間計画とか、予算配分などもありますから、案外大変だったり。


時々何かを組み立てていると、ふと子供の頃を思い出します。
あの時、タミヤカタログや各社のパッケージに掲載された写真が印象的でした。そこに写っている模型は誰かが作っている訳です。そんなものを製作する仕事はカッコいいなとか、理想的だなとか思っていました。

今現在、内容等違いますが似たような事をしております。
紆余曲折あれど、また、内容はズレておりますが、夢は適ったのかも知れません。もっとも、全然カッコよくないし、腕前も振るいませんから残念ではありますね。

業界側から見ると、あの手の模型は内部の人か、どこぞのモデラーに依頼した製作品です。モデラーさんは普通個人ですから、その仕事に付くとなれば個人事業主。腕一本で食うのは簡単ではありません。
腕が良くても、それだけでは自滅してしまうでしょう。子供には分からん事でしょうね。



写真については、旧ブログでも書いていた通り、オーストラリアにも写真が渡っています。別にプロとして販売したのではありませんが、そういう事もあるのです。

国内だと、上に書いたパッケージです。既に数百の商品に多数使われています。また、某書籍にも参考画像としてちょっとだけ入っていたり。

一般的なプロカメラマンとしての営業活動はしていません。
あの世界は、かなり厳しいです。特に現代では、写真を撮影すること自体が特別でなくなったため、著名な方でも無い限りギャラは安い。そのくせ、現場ではゾンザイな扱いを受けて大変です。体力勝負ですしね。

写真ならシャッター押すだけ。普通の人はそう思います。
いや、押すまでのお膳立てが全てなのですけど、それは簡単に見えるのでしょう。ど素人の皆さんは、自分にも出来る仕事に高いギャラを払っていると思っておられる。何も判っていないのですよね。
プロの方には同情いたします。