2017年10月21日土曜日

新しいPC?ではないな

新たにPCを買いました。
パワーの無い貧弱な1台です。


現在のメインマシンは、5年位前に総入れ替えした自作機です。
CPU は当時妥当な線だった?AMD のA10 クラスを入れてあります。ビデオ一体のAPU なので気は楽ですし、ゲームでもしなければ問題なし。
ただし、CPU パワーは強力ではないです。


メインマシンはそのままで、少し静かで消費電力の小さいPCを入れてみました。
物は手のひらサイズの少し特殊なPC。
と言っても、普通の市販品のLiva Z です。

価格は3万程度で、メインマシンの1/4位の消費電力でしょうか。
ファンレスで音は出ませんし、今時なら充分使えるPCに思いました。
CPU は懐かしのペンティアム。と言っても、昔のそれとは違うでしょうね。中身の詳細は知りません。


パーツ構成を見てゆくと、先程のローパワーなCPU と4G RAM 。ストレージは32G のeMMC です。お分かりの通り?タブレットなどと同じローエンドな内容ですね。
OS はウインドウズ十。Windows 10 home です。

電源を入れてセットアップを始めると、どうしてもアップデートが多く全開運転が続きます。その時にはボディが熱くなりました。
ファンレスだと冷却が弱いですから、鉄板の上に置くなりファンで風を当てて冷やしたくなります。


その後、通常の運用については、熱は感じません。
強い負荷を掛ければ、セットアップ時と同じ位の熱は出るはずですが、そんな使い方をする予定も無く、適当にブラウザが動けばよしとしています。

消費電力が少なく、熱も出ません。
だから、ながらなブラウズとか動画などには向いているかと思います。
私の場合は、さっさと電源を落としてしまいますが、もっとズボラな運用に向いているのかも。もっとも、運転時間が長くなると消費電力の合計値は少なくなりませんけどね。


このPCをセットアップするに当たり、マウスとキーボードとモニターが必要でした。
キーボードはサブ用に回せるものはありますが、USB は持っていなかった。仕方ないので、メインマシンのPS/2 を抜いて、変換して使った次第。
やっぱり、その程度は必要だなと思い新たにキーボードも買いましたとさ。無論、それは使わないで仕舞いこみましたけど。何せセットアップが終わってしまえば、BT のキーボードで用は足りるのです。

なお、マウスについてはセットアップ後もUSB タイプを使っています。こっちも同様に、セットアップが終わってから新たに購入しております、、、。
仮に付けていたマウスは物がよろしくないですし、ケーブルが短すぎるというのもありまして、ゲーミングなネズミを1つ買ってみました。

そんな流れにより、結局マウスもキーボードも各1台買いました。


蛇足ですが、ストレージは高速なM2 を搭載できます。
また、メモリーも差し替えれば増やすことも可能。手を入れてしまうと、趣旨が違ってくるので止めておきましょう。

そこまでするなら、ハイスペックでファン有りのタイプがよろしいかと。






2017年10月14日土曜日

海底ケーブルの話 2

2回目になりました。
前回書かなかったことを拾いながら、徒然に。



海底ケーブルの長さ

一般的なケーブルと言えば、屋内や屋外用に使われる物を想像することが出来ます。
それらは、ハンドリングしやすいように切り分けられた物。
工事で使うとしても、車に積めないと駄目ですしね。

海底ケーブルでも、同様に手ごろな長さという概念はあるでしょう。しかし、出来るだけ継ぎ目は作りたくないのです。
継ぎ目があるとすれば、そこが弱くなったり、更にコストアップにも繋がります。

海底ケーブルの1本の長さは長いもので70km 以上あります。もちろん、短いものは切ればよいだけですから、何とでもなりますね。

問題はケーブルの保管や移動。長いケーブルを保管するには、巨大な入れ物が必要になります。陸上に保管する場合の大きな入れ物はもちろん、船に積むにしても船内に巨大なタンクが必要な訳です。



海底ケーブルの継ぎ目

出来るだけ長いケーブルを作るわけですが、さすがに限度があります。
たとえば生産装置はシームレスだったとしても、保管や移動などの制約はありますから、どの道上限は出てくる。

そうすると、継ぎ目が沢山必要になることは分かります。
継ぎ目は通常、金属のボディでガッチリした構造を持っています。これが陸上のケーブルだったら、そんな物は必要ないでしょう。しかし、海底ケーブルの場合はケーブル自体で強い応力を捌かなければなりません。だから、高い強度で繋ぐのです。

たとえばケーブルの引っ張り強度が10t だったとしたら、接続部の強度はそれ以上必要になります。実際、そんなスペックで作られるので、ゴツイ物なのです。

継ぎ目の構造物は、ジョイントボックスと呼ばれます。
これには、強度的な接続の他に、電気的な接続や光学的な接続の機能も持っています。
光学的な部分は、光ファイバーの接続です。ケーブル内部で情報伝達を担うファイバーを繋ぐことや、それを安全に格納するのも重要な役割となっています。

某、ジョイントボックスの中には、私の設計したアレが入っています。
特に凄い物ではありませんけど、話のネタにはなりますね。

それから、ケーブル自体は樹脂で覆われていて水密構造になっています。だから、ジョイントボックスも水密の機能を持っています。さらに、ケーブルと一体化しないとなりませんから厄介なのです。




海底ケーブルの敷設工事

海に沈めるケーブルですから、船で運ぶ事になります。
船に大量のケーブルを積んで、そこから海にケーブルを垂らしながらゆっくりと進みます。どこかでケーブルは無くなるので、終わったら海に投げ捨てて船は港へ帰ります。

次の作業では、ケーブルを積んだ船が先程投げ捨てられたケーブルの地点まで進み、そこでケーブルを探し出すことになります。
今だとGPS もあるので、昔に比べれば楽にはなっているのでしょう。もっとも、どの道正確には分からないため、後は手探りの作業。(人間の手ではありませんよ)

落ちていたケーブルを拾ったら、今度は積んできたケーブルと接続を行います。そして、それが終わったらやっと敷設作業が再開となります。

接続作業には時間が掛かります。
また、その間、船は停止している必要がありますが、波や風が大人しいとは限りません。たとえば嵐などが接近したら、船があぶない事になります。

海底からのケーブルが船に繋がっていると、船自体は上手く波に乗れません。ケーブルを軸に振り回されることになり、非常に危険な事も起こり得ます。要するに沈没。

船が沈んだら大損害ですし、ソモソモ乗組員の命も危ないです。
やばいとなれば、ケーブルを切断してでも逃げないとなりません。それが海の男の判断なのです。実行すると後が大変ですけど、その場の判断は重要と思います。






2017年10月7日土曜日

デジスコは廃れたのかな

数年前でしょうか、デジスコという名前を目にしました。
大雑把に、カメラとスコープを繋げて超望遠撮影するという手法を示す言葉です。


公園の池や河川、海などには様々な野鳥が生息しています。
それらを観察する人も沢山おります。主に老人の趣味というか暇つぶし。もちろん、若い人も少し。

皆さん観察用に双眼鏡やスコープを持っています。
撮影用にカメラも。


スコープは目で覗くだけですし、カメラは遠くの物を撮影するには力不足。だったら、合体しようというのがデジスコなのでしょう。
二つを組み合わせると、何故か超望遠撮影が出来てしまいます。

そのお陰で、手軽に出来る超望遠による、小さな鳥の撮影が流行り?ました。
あれから、数年ですかね。
最近は随分と下火な様です。


実際に私も試したころがあります。面白いのは間違いありません。
でも、最初は楽しくても、段々とボロが出てきました。

そもそも、カメラの性能が低いです。超望遠には出来ても画質的にはガッカリ。結局はフルサイズの撮影に戻るのが関の山です。

また、画質は無視しても撮影が非常に難しい。
カメラとスコープの位置合わせはもちろん、超望遠撮影では被写体の導入にも苦労します。
想像できない空気の揺らぎとか、微小なブレも大敵です。ブレの場合は撮影者自身の影響もありますし、風などもインパクトがあります。


そういった問題を乗り越えて使うとしましょう。
大きく重たい三脚、スコープ、そしてカメラ。リモコンや照準器などなどを用意して、持って出かけないとなりません。早晩、年寄り向けではないですね。



見た目のインパクトで流行ったデジスコ。しかし、実際には撮影は大変です。
お金のある年寄りでカメラが好きな人はいます。彼らは最も高く、ハイスペックなものを揃えますが、殆ど使いません。結局は体力勝負ですから。

デジスコの場合は、安価に創意工夫で勝負です。創意工夫も大変ですね。
シビアな条件を上手く捌いて、職人芸みたいなことになると思います。


デジスコの撮影画像は綺麗ではありません。
その点も足を引っ張るのでしょうか。普通の人は、そこまで気にしないと思えます。それでも、ピンボケやブレは影響も大きいかな。
また、結局はそれなりのセンスや技量が要求されますから、撮影出来ただけでは意味がない。そのあたりも、何となく理解されたのかも知れません。



カメラについても、最近はどうしようもないのでしょう。
デジスコ向きに使いやすいカメラは、旧型の仕様と親和性があり、最近の物とは相反します。
ズームは3倍くらいで、スコープと接続しやすく、などなどです。

最近のデジカメは高倍率のズームが必須。
そもそも売れなくなってしまったので、安価なスペックの低いものや、少し尖ったスペックのものなど位しか見当たりません。
そうなると、使えるカメラが無い。流行のミラーレスなんて使えませんからね。

何も知らない人は、高画質の一眼レフとかミラーレスと繋げばと考えます。でも、それはNGです。高画質にするには素子を大きくしますから、自ずと光学系が巨大になるのです。より長い望遠、そうなればスコープは相当な大きさに成らざるを得ません。

コスト的にも性能限界的にも無理があります。
結局は、一眼レフに超望遠レンズを付けて使うのがよろしいでしょう。
お金の無い人は、ズーム倍率の高いコンデジで。