2016年8月13日土曜日

コーヒーメーカーが壊れました カフェプロ MC-503

ダイニチ製のコーヒーメーカーを使っていました。カフェ・プロ(MC-503)という製品です。
日本製の全自動マシンで、彼是6年くらい連続運転というか、ノーメンテナンスでした。

昨今、ちょっと焙煎がおかしいと思いきや、やぱり壊れました。
故障の詳細は分かっておりませんが、恐らくヒーターが切れたか、その系統のトラブルでしょう。


豆を焙煎して、多めにコーヒーを淹れようとしておりました。
4杯分をセットして、スイッチを入れると何時も通り動作を開始。しかし、ミルが豆を挽いている最中に音が変わりました。ゴリゴリと。

その直後にミルが停止。
エラーになって器械も停止しました。恐らく、堅い豆が詰まったのでしょう。
上から覗いて見ると、焙煎出来ていない豆が見えました。明らかに異常です。


既にこの器械は充分使っていますし、ソロソロ壊れたり?と思っておりました。
あまり深く考えず、新調する予定です。なので、分解してみました。


MC-503右側面


側面のパネルを開けるとミルの調整ダイアルがありました。
まさか、こんな仕掛けがあるとは思わずちょっとびっくり。わざわざネジで固定してある蓋ですから、掃除に使うのかと思っていました。
ダイアルはニュートラルにセットされています。これを触れば、挽き方を変えられたのですね。

ダイアル上の開口部は、チャフの排出口。本来は、この場所にプラスチックの箱が付いていて、その中にチャフが入る仕掛けです。(チャフといっても、レーダー撹乱じゃありません)

ダイアル右の赤いのはメインスイッチです。
また、ダイアル下方はガラス製サーバーやドリッパーをセットする場所です。



裏ブタを開けると電気回路が見えます。

トランスとかコンデンサーなど、案外大きな部品が。また、それらを繋ぐ配線が多数。パッと見て、今時の電気製品の雰囲気ではありません。昔懐かしいような、そんな手作りっぽい作り。
もっとも、この手の商品は売れないでしょうから、生産数も少なく手作りに違いない。




ミルの部分を見てみましょう。


ミル付近


中央の黒っぽいパーツがミルです。左に行くと、先程のダイアルがあります。
また、右側の銀色部分はモーターですね。
上に載っている黒いものは、ブロアーです。豆を冷却するためのものでしょう。



焙煎釜の周辺


上の円盤上のものはヒーターです。
この焙煎装置には、上下にヒーターがありまして、内部には攪拌用の棒なども設置されています。
今回の故障部位は、恐らくこの上部ヒーターです。




底部のヒーター


本体の底を裏側から開けてみます。すると、上の絵のような仕掛けがありました。
少し分かりにくいですが、丸い金属トレーがあり、それを加熱するためにヒーターが付いています。何を暖めるのかというと、上に載せられるガラス製のサーバー。コーヒーの保温用です。

しかし、このヒーターはもう一つの役割を持っていました。
画像を見ると分かるように、金属製のU字型パイプが付いています。また、その端部はシリコンのL字パイプが繋がれていて、行く先は本体の上の方ですね。
このパイプには水が流れます。正確には、水が入ってきてヒーターで加熱されて、蒸気が上に流れる仕掛けのようです。

分解した当初は、長らく水を入れて使っていたから、汚れとか水垢が心配でした。酷く汚かったら、それを飲んでいたと知るわけです。しかし、こんな構造だったら、汚れも最小ですみます。細かく見てはいませんけど、何も問題なさそうでした。




改めて、この器械について説明しておきます。
この器械は縦長の外観をしています。上から順に3つの工程が処理できる装置になっています。

上から生豆を入れ焙煎。
それを一段落としてから、ミルで挽きます。
さらに、下に落としてドリップ。
一番下に置いたガラス容器にコーヒーが入り終了。

ということで、豆を買ってきて、後は水やフィルターをセットするだけでコーヒーが出来ます。フルコースで動かすと時間も掛かりますし、多少の煙も出ますけど、自家焙煎でおいしく飲めるので貴重な器械だと思っています。ましてや、国産ですからね。

基板周りは昔の機器や手作り感満載。部品一つ一つを半田付け。
国内で、手作り、、、。でもたった5万円。(購入時価格)
この値段で作っているのだから、儲けは無いでしょう。趣味なのか、社会奉仕なのか分かりませんが、、、。



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