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2025年9月7日日曜日

太陽電池の比較 USB 出力の手軽なタイプ

手軽に使える太陽電池を幾つか比較してみます。

実際に入手して、運用してみた様子などを纏めています。

一部推測などもあるので念のため。

 


20Wクラス

恐らく、普通に売られていて入手しやすいモデルです。国内メーカーのもの。

出力は20Wとあり、実際には5V×2Aが二口付いています。

USB のタイプAコネクターが2個です。

そこからケーブルで、それぞれ最大2Aの出力が取り出せます。


一番地味なスペックですが、スマートフォンなどを普通に充電するには問題ありません。注意点としてはケーブルの方でしょう。

太陽電池の出力が生かせるかどうかは、ケーブルにも依存してきます。 

適当なケーブルで繋ぐと、1Aしか出ないかも知れない。

手元のケーブルを色々テストしましたが、1Aのタイプもありました。 

 

 

30Wクラス

上に書いた20Wと似たようなものです。

タイプAコネクターが1つあり、5V×2.4A の出力。

もう1つはタイプCコネクターで、5V×3A の出力が得られます。

 

Aコネクターに繋ぐケーブルは、AからマイクロBか、AからCのどちらかが普通です。

一方、Cコネクターに繋ぐケーブルはCからCになる。

その点を考えて、ケーブルを用意しましょう。

 

某中国の有名メーカー製です。

生憎、不具合が出ていて、現在は出力が半分程度しか出ない模様。

長時間の吊り下げと太陽熱で劣化したのかも知れない。



70Wクラス

中国の新興メーカー製と思われます。詳細は未確認。

出力は4個あります。

・20Vの直接出力 ポータブルバッテリーなどへ直結用

・タイプAコネクター 5V×2.4A

・タイプAコネクター 5V×3A or 9V×2.5A or 12V×2A のいずれか

・タイプCコネクター 5~15V×3A or 20V×2.25A のいずれか

それなりにイレギュラーな仕様に思えます。

 

測定器を繋ぐと、タイプCの出力は測定出来ません。

故障かと思って疑ったのですが、スマートフォンなどを直結すると充電は可能です。

しかし、何度かコネクターを指し直さないと駄目な事もありました。

接続すると、いずれも高速充電の表示が出ています。恐らく、電圧をネゴしたり調整する仕様を無視しているのではないかなと推測。

端末によっては問題が出るかも知れません。要注意ですね。

 

天気の良い日にタイプCコネクター経由で、ポータブルバッテリーを充電してみました。

バッテリー側のモニターによると、35W位で充電していた様子。

恐らく20V×2.25A の設定か、15V×3Aの設定になったのだろうと推測します。



100W

中国の有名メーカー製です。30Wタイプと同じメーカー品。

出力にUSB はなく、ポータブルバッテリー直結を目的に作られています。

20V×5Aという感じでしょうか。 

少し大きいことと、設置場所の問題で屋内に置いて運用中です。窓際で日に当てる形で使っています。

条件が良いと40W程度の出力が出ています。

窓がある事などを勘案すると、上出来だろうと判断します。

 

20Vの出力はXT4というコネクターで接続します。

このコネクターは太陽電池ではよく使われるらしいですが、ポータブルバッテリーに直結は出来ないはずです。当製品には、変換ケーブルが付属していました。 

 

USB 出力がないと不便な事もあるので、出力ケーブルを分岐させてUSB で取り出せる様に市販のパーツを組み込みました。

最大5V×2A程度しか出ないらしいですが、割り切れば問題ないでしょう。




所見など

USB の仕様を考えると、Aコネクターは5V×2.4Aが普通だと思います。

当方、その手のスペックに詳しくはありませんが、従来の知識からの判断です。


うっかりしていましたが、ケーブルも非常に重要です。

というのも、適当なケーブルだと電圧や電流に制限が付いているから。

手持ちの適当なケーブルを確認したところ、1Aしか出ないものがチラホラ。

CコネクターからCコネクターであれば、20V 対応もありますがスペック次第です。

良く調べて買わないと、太陽電池の性能が生かせない事もあります。 

 

20Vはポータブルバッテリーで見かける入力電圧です。太陽電池のネイティブなのかな?

コネクターについては、複数の種類があります。

太陽電池に付属しているケーブルやコネクターを見ても、6種類くらいありました。

自分が使う組み合わせで接続できない事もありそうです。変換ケーブルやら何らかの手を打つ必要が出てくるかと思います。 

 

70Wクラスの手元品は、少し怪しい出力ですね。

普通のケーブルでは対応できないと思うので、それなりの特殊品が必要になりそうです。

また、Cコネクターの挙動も怪しく、気を付けないと事故になる可能性もあります。

出力が高く自由度があるのはありがたいですが、それを踏まえて使ってみましょう。

 

ここには書きだしていませんが、世の中にはもっと小さい太陽電池もあります。

それらは、当然出力も小さいため実行的に役立つかどうかは疑問です。

例えばモバイルバッテリーに太陽電池が合体した製品などは、魅力的に見えるものの充電を終わらせるために何十時間も必要になる筈です。

余裕のない緊迫した事態では意味はあるものの、そこまでではないと使う意義もなさそうに思えます。



2025年4月13日日曜日

防災用品としての太陽電池とバッテリー

昨今は地震の被害などが懸念されて、防災用のバッテリーなどが沢山売られています。

殆どのモデルでは、100V の出力が出る大きく重たいバッテリーです。

 

100V と言っても、家電が何でも動く訳ではありません。

消費電力や運転時間にも限りがあるので、電子レンジや冷蔵庫は難しい。

その点は理解しておかないとなりません。

 

この手のバッテリーは、ポータブルバッテリーと呼ばれています。

スマートフォンをちょっと充電できるタイプは、モバイルバッテリーです。

 

また、電池があっても充電できないと意味がありません。

もしものことを想定するなら、太陽電池などが有効です。

そんな状況なので、バッテリーと太陽電池のセットなども市販されています。

 

個人的に興味があり、防災用品として触っておきたいと思っていました。

しかし、いきなり高価な大容量バッテリーは手を出しにくい。

当面は運用テスト的に、小型の太陽電池とモバイルバッテリーなどを使うことにしました。

 

太陽電池は20Wと30Wの2種類を入手しました。

いずれもUSB 出力するタイプで、スマートフォンなどを直接充電出来ます。

電圧は5V、それぞれ4Aと6Aの出力。

2つのUSB ポートから、半分ずつ出力されます。(2Aと3A)


この程度の出力では、急速充電といっても速くはありません。

でも、普通に使うには十分実用的な気がします。


太陽電池を外に設置すると管理が面倒です。防水や防風、ケーブルの処理など問題は多い。

その点、簡易的なものであれば、窓際に置くという手もあります。

もちろん出力は大幅に落ちるのですが、割り切って使うなら良いでしょう。

試しに運用している1つは、ケーブル1本当たり1A以上の出力が出ています。本来のパワーは出なくても、ある程度の充電には使えます。割り切るなら、これが一番楽です。


きちんとパワーを得るには、外に出して直射日光を当てないとなりません。

また、太陽光が垂直に当たるように向きも調整したい。

雨はもちろんですが、花粉やらゴミも降ってきます。

その辺りの面倒をどこまで見られるかが重要かもしれない。